こんばんは、さるあみです。
夏が真に迫るころに発売される、出羽鶴の『翠嵐』。
名前のカッコよさにおもわず1度は手にとってしまいますよね。
ただ、
「どんなお酒なんだろう?」
と思って裏を見ても、情報はほとんど書いてありません。
原料米も、酵母も不明。
ちょっとシュワシュワしてそうな雰囲気だけは伝わってきますが、甘口辛口はわかりません。
なので、実際に買ってみました。
この記事を読むことで、おおよその味わいが想像できるかと思います。
ぜひ、購入までの参考にしてくださいね。
それでは、いってみましょう。
『出羽鶴 純米吟醸 翠嵐』ってこんな日本酒
出羽鶴といえば、大仙市の秋田清酒がつくる二大ブランドがひとつ。
夏酒としては、
などが有名です。
こちらはラベルに特徴があるので、パッと見で出羽鶴だとわかりますよね。
ただ、『翠嵐』はどうでしょうか。
緑のボトルに、達筆な文字。
一見するとプリントされているようにも見えますが、実は『ラベルが透明なだけ』というおもしろい仕様です。
裏ラベルに書いてある情報は、精米歩合とアルコール度数のみ。
精米歩合が60%で、アルコール度数は16度となります。
調べてみると、なんと、情報がありませんでした。
あくまでも非公開。
それどころか『翠嵐』は、秋田清酒公式サイトに存在すらしていませんでした。
なんだかおもしろいですよね。
存在すらもが非公開の1本。
いったいどんな味わいに感じたのか。
つづいて感想に移っていきましょう。
『出羽鶴 純米吟醸 翠嵐』を飲んでみて
なんでしょう。不思議な香りがします。
悪いのではなくて、むしろ良い香り。
立ち方が明るくて若さを感じるのに、どこか落ちつきもあるんです。
まるで、少し寝かせたかのよう。
直詰めして、瓶燗火入れして、数か月寝かせたかのような雰囲気があります。
口に含むと、やっぱりガス感。
奥からピリピリときます。
なので、味わい自体はやわらかくも濃い甘口なのですが、舌から離れるのが早いです。
おいしい。
酒質は若いのに、濃さゆえか、寝かせたようなうまみを感じます。
ともあれば、飲み重ねていくと苦みが残るのでやっぱり若いんですよね。
ただ、若いとはいえ『ガス感でグビグビ』とはいけませんでした。
量を飲むと、折り重なっていく味わいに疲れてきます。
なので、30代後半男性の目線でみると、適量は1合。
飲みすぎることのできない1本でした。
『出羽鶴 純米吟醸 翠嵐』の商品情報
まとめ:『翠嵐』は、自然そのもののイメージ
『翠嵐』には日本酒度が記載されていません。
なので、どういう味わいを想像して飲むかで驚きがまったく違います。
甘口を想像して飲めば『甘みあるガス感』に納得し、
辛口を想像して飲めば『真逆の味わい』に仰天する。
そんなおもしろさと、季節感のある1本です。
私はまったくの勘違いをしていたのですが、『翠嵐』とは『天候』を意味した言葉ではありません。
意味は、
“青々とした山の佇まい”
夏の山々。緑あふれる原風景をあらわした言葉なんです。
なので、『翠嵐』から感じた『青々としたガス感』と『どこか落ちついた香り』。
これらはもしかしたら、大仙の山々を映しているのかもしれませんね。
夏酒は、夏しか飲めません。
この記事を読んで気になってくれたのなら、ぜひ手に取ってみてくださいね。
それでは、今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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