こんばんは、さるあみです。
今回は、食用米をつかったちょっと変わった秋田の地酒をご紹介します。
「新聞にも掲載されたので気にはなっていた」
「けど、買うのはちょっとなぁ」
という、あなたと私に向けた記事となります。
この記事を読むことで、つぶぞろいのお酒の概要がつかめます。
そして、より興味が深まります。
なぜなら、変わった日本酒というだけの評価では終わらなかったからです。
辛口の日本酒が好みの筆者が実際に飲んでどう感じたのか。
どうぞ、最後までゆっくりしていってくださいね。
『出羽鶴 純米吟醸 つぶぞろいのお酒』ってどんな日本酒?
名前にある“つぶぞろいのお酒”というフレーズ。
こちらはなにも辞書にあるような、
- たくさんの粒の大きさが良質で揃っていること
- 集まった人々の能力や質が揃っていて、見劣りするものがいないこと
といったような意味でつかわれているわけではありません。
“つぶぞろい”とは、2015年に生まれた秋田のお米。
それも、酒米ではなく“食用米”です。
『出羽鶴 純米吟醸 つぶぞろいのお酒』のスペックは?
食用米である“つぶぞろい”を使用したことでどうなったのか。
秋田清酒公式サイトの商品説明を引用しつつ見ていきましょう。
- 原料米:つぶぞろい
- 精米歩合:60%
- アルコール度数:15~16度
- 日本酒度:+2
- 酸度:1.6
- おすすめ飲用温度:冷やして
- 一般小売価格:1,760円(税込)
しぼりたてを時間をおかずに瓶詰めして瓶ごと火入れした、新酒の風味が生きた1本です。
つぶぞろいの米のうまみを軽快な香味とともに楽しめる純米吟醸です。
というのが秋田清酒さん公式サイトにある商品説明ですが、実際に飲んでみた感想はどうなったのか。
次の項でお伝えしますね。
『出羽鶴 純米吟醸 つぶぞろいのお酒』の味は?
なんだろう、これ……めっちゃうまい。
まず、香りの立ち方におどろきます。
きれいに香る甘酸っぱさが、とてもとても好みです。
さらに味。
辛さは感じないのに、消えるような甘みがあります。
このスッキリ感はどこから来てるんだろう?
味が甘いというよりは、風味が甘いです。
それくらいふんわりとした甘さと、スッキリとした後味があります。
『つぶぞろいのお酒』は食用米。それも、生まれて間もない若き食用米をつかったことで、新聞にも掲載された一本です。
一度掲載されたとはいえ、まだ足りません。
もっと知られてほしい一本であり、もう一度掲載されてほしい一本です。
だって、うまいんだもの。
まとめ:食用米が見せる新しい可能性
『出羽鶴 純米吟醸 つぶぞろいのお酒』のポイントをまとめておきます。
- 原料米が酒米ではなく食用米
- つぶぞろいは2015年誕生の若いお米
- 香りは甘酸っぱくて華やか
- 味わいにはふんわりとした甘み
- あと味はスッキリとしていて消えるよう
『つぶぞろいのお酒』はふんわりとした甘さが癖になりますので、辛口しか飲まないという方も楽しめる一本です。
ただ、それでも。
それでもですよ。
1700円って安くはないです。
飲んだことのない日本酒を興味本位で買って飲む、というのはなかなか難しいですよね。
「買うまではいかないけど興味はある」
「不味くても合わなくてもいいから一度飲んでみたい」
そんなあなたには、秋田市大町にある『Sake-Navi』さんをおすすめします。
県内すべての蔵の日本酒を飲むことができる上に、季節限定酒としてめずらしい地酒も並びます。
経営しているのが『秋田県酒類卸』さんなので、いわば酒のプロです。
温度管理も徹底されているので、状態のいい地酒を楽しむことができますよ。
今回も、おもしろい日本酒と出会えたことに感謝します。
さるあみでした。
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