「安いと嬉しいけど、安すぎると不安になるんだよね」
こんばんは、さるあみです。
安価な日本酒ってありがたいけど、なかなか手が出せないですよね。
なぜなら、失敗が怖いから。
予算をしぼってリスクを負うくらいなら、平均的な価格で有名ブランドのものを選ぶ。
日本酒に関していえば、『冒険』とは、高値のものではなく『安価なもの』を買うことを指すのかもしれません。
その点でいえば、今回ご紹介するお酒は人によっては『冒険』にあたります。
【出羽の冨士 純米酒 宵乙女】
税込み1,078円の純米酒です。
あなたはきっと、今はまだ『不安』が勝っているはずです。
ですが、約束します。
この記事を読み終えるころには、その『不安』はなくなっています。
『不安』といっしょに持っているもの。『興味』のほうが勝ります。
ぜひ、宵乙女の詳細と味、そして出羽の冨士の一端にふれていただければ嬉しいです。
- 『出羽の冨士 純米酒 宵乙女』とは?
- 『出羽の冨士 純米酒 宵乙女』の味は?
- 『出羽の冨士 純米酒 宵乙女』の商品情報
- 『出羽の冨士』でほかにおすすめの商品は?
- 『出羽の冨士 純米酒 宵乙女』の感想・評価:まとめ
『出羽の冨士 純米酒 宵乙女』とは?
『出羽の冨士 純米酒 宵乙女』とは、2020年、七夕の日に発売された純米酒です。
ラベルは、先に発売された『涼音(すずのね)』を手掛けたママ蔵人さんによるデザイン。
天の川のごとき星空は、『七夕』『宵』のイメージによく合っています。
ラベル上部は右肩上がりにカットされていて、湾曲しているのが特徴です。
裏ラベルには、シンプルな情報にいろどりを添える水玉模様が。
色のやわらかさから、紫陽花のような印象も受けました。
さらに、首掛けには黄色いリボンがあしらわれていて、ママ蔵人さんの温かさが光ります。
低価格の純米酒となれば、ラベルにかけられるコストも限られるはずです。
できる範囲で細部までこだわった純米酒。
それが、外見から受けとった印象でした。
※参考までに『涼音』ってこんなお酒
『出羽の冨士 純米酒 宵乙女』の味は?
『出羽の冨士 純米酒 宵乙女』はまず、香りが素敵です。
冷やしてグラスに注ぐと、しっかりとした甘酸っぱさのある香り。
フルーティーという表現よりも、果実感という言葉がよく似合います。
香りに『重み』を含んでいるからでしょうか。
軽快さのあるカタカナよりも、漢字表記のほうが合っているように感じました。
味わいは、感じるまでに層があるイメージ。
かならず味わいの前にまろやかさがあります。
舌で押しつぶすとサラッとした感触があって、そこが70%精米らしさかもしれません。
甘辛度でいえば、甘めです。
甘すぎない甘さ。
『甘み』と『酸味』と『うまみ』と『厚み』を、消えていく後味でスッキリと飲ませてくれます。
けっして派手な味ではないけど、うまい。うまいです。
伝統的な味わいの甘口でありながら、なぜか明るく魅せれられてしまう。
そんな、出羽の冨士らしさを感じる1本でした。
『出羽の冨士 純米酒 宵乙女』の商品情報
日本酒度の表記はないのですが、甘口で間違いないかと思います。
『出羽の冨士』でほかにおすすめの商品は?
『出羽の冨士』には『涼音』のような季節限定酒もありますが、今回は通年商品のなかからオススメの2本をご紹介します。
『出羽の冨士 純米吟醸 AKITA雪国酵母仕込』
ひとつめが、『出羽の冨士 純米吟醸 AKITA雪国酵母仕込』です。
味わいは甘く女性的。
ジューシーな甘さは、はじめて日本酒を飲む女性にも勧めたくなる味わいです。
※詳しくはこちら
『出羽の冨士 純米吟醸 三番』
ふたつめが、『出羽の冨士 純米吟醸 三番』です。
三番とは蔵のなかで見つかった酵母の名称で、ほかの蔵にはないもの。
つまり、出羽の冨士にしかつくれない味わいとなっています。
「こういうのでいいんだよなぁ」
と、湯船につかったときのような安心感のある1本です。
※詳しくはこちら
『出羽の冨士 純米酒 宵乙女』の感想・評価:まとめ
個人の見解となってしまいますが、出羽の冨士さんは、
“日本酒業界にこれから必要となっていく2つのもの”
をいち早く取り入れた酒造だと考えています。
ひとつは、【女性のチカラ】
そしてもうひとつは、【それを受け入れる柔軟性】です。
全国に15000以上の銘柄があるとされる日本酒業界は、まさに群雄割拠。
なにもしなければ埋もれてしまいます。
どんなに味が良くても、手にとってもらわないことには始まりません。
女性ユーザーも増えてきました。
そんな状況下で必要とされるのは、女性の目線です。
デザインが大事だと理解していても、それを優先してこなかったのが過去。
今までやってこなかったことを新たに取り入れるのには、勇気以上に柔軟性が必要となります。
定石を崩すには、小さな変化では足りません。
わかってるけどできない。
それを変えるには、女性のチカラが必須だと考えています。
そして同時に、女性が輝ける環境も。
出る杭を打つのはなく、受け入れて、取り入れる。
今までへの固執ではなく、これからに目を向ける。
それを実行している出羽の冨士さんは、『杜氏』さん、『ママ蔵人』さん、どちらも凄いです。
もうね、見ていてとにかく楽しいんです。
伝統的な味わいと、新しいアイデア。
出羽の冨士さんは、コロナ禍にあっても希望をみせてくれます。
宵乙女もそう。
ぜひ、あなたの夜を明るく照らす1本にしていただければうれしいです。
それでは今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。