こんばんは、さるあみです。
一目でわかる夏が届きました。
大納川天花シリーズの夏酒『金魚ラベル』。
正直、天花シリーズのなかでいちばん可愛らしいデザインだと思います(異論は認めます)
とはいえ、デザインは手に取るきっかけ。
気になるのは味わいですよね。
筆者が実際に買って飲んでみましたので、どんなお酒なのかを含めてお伝えしていきますね。
それでは、いってみましょう。
- 『大納川天花 純米吟醸夏酒(生詰め原酒)』ってこんなお酒
- 『大納川天花 純米吟醸夏酒(生詰め原酒)』を飲んでみて
- 『大納川天花 純米吟醸夏酒(生詰め原酒)』の商品情報
- まとめ:ラベルがホントに素敵な、ロックで飲みたい白麹仕込
『大納川天花 純米吟醸夏酒(生詰め原酒)』ってこんなお酒
『大納川天花 純米吟醸夏酒(生詰め原酒)』の大きなポイントはこちら。
- 白麹を使った1本
- 日本酒度:-10
- 酸度:1.9
白麹をつかった日本酒で有名なものとして、新政酒造の『亜麻猫』や秋田清酒の『刈穂ホワイトラベル』がありますよね。
いずれも共通するのは『酸味』。
レモンにも近い、クエン酸由来の酸っぱさが楽しめることで有名です。
今回紹介していく天花の夏酒もそう。
白麹で仕込むことにより、クエン酸のもつ鮮やかな酸っぱさを引き出しています。
ただ、天花の場合は日本酒度がかなり低いんです。
その数値-10。
日本酒度は、0を基準にマイナスなほど甘くなるとされていて、-6以下が大甘口に分類されます。
なので、-10は相当な甘口。
おなじ時期に発売される『春霞 湧き水ラベル』にも匹敵する甘みが期待できます。
そして、3つ目のポイント『酸度1.9』。
これがおもしろいんです。
さっき、「白麹で仕込んでいるからクエン酸がすごい」というお話をしました。
なので酸についてはすでに触れているんです。
それでもあえて酸度に触れる理由。
それは『高い』からではありません。
実は、『低い』んです。
一般的な日本酒の酸度としてみれば『1.9』という数値は高いほう。
むしろ、それ(酸度)を売りにできる数値です。
ですが、白麹を使っているとなれば話は変わってきます。
たとえば『刈穂』。
『ホワイトラベル』の酸度は4.2を数えます。
さらに、『飛良泉』の『鵠(はくちょう)』は5.2と、聞いたこともない数値を記録しています。
『鵠(はくちょう)』はリンゴ酸も含むので、ちょっと反則ですけどね(笑)
といったように、白麹を使った日本酒って酸度がべらぼうに高いんです。
それなのに、大納川天花の酸度は『1.9』。
一般的な日本酒よりも少し高いくらいに落ちついています。
おもしろいですよね。
だからこそ、どんな味わいなのかが気になります。
ここからは味の感想に移っていきましょう。
『大納川天花 純米吟醸夏酒(生詰め原酒)』を飲んでみて
手書きのPOPにも書きましたが、
“甘酸っぱ苦く、そして濃い!”
白麹ゆえの強烈な酸味に身構えたのですが、これが意外にも飲みやすいです。
甘みのおかげでしょうか。
本来ならばクドいくらいの甘みが、酸っぱさと合わさっていい塩梅になっています。
ただ、唾液は止まりません(笑)
そして、これは人によるかもしれません。
ひとくち、ふたくちくらいならまったく気にならないのですが、飲み続けていると苦みが重なっていきます。
余韻として強く残るので、好みが分かれそうです。
おすすめの飲み方は、断然ロック!
加水で味わいが開いていくのはもちろんですが、何より冷たさが増します。
冷蔵庫だけではできない温度が、たまらない口当たりを生むのでおすすめです。
さらに、ロックでおもしろいのが、『薄まることで増すフルーティーさ』にあります。
例えるのなら、南国。
パイナップルのようなフルーティーさとでも言いましょうか。
明るいジューシーさが感じられるので、ぜひ試してみてください。
『大納川天花 純米吟醸夏酒(生詰め原酒)』の商品情報
まとめ:ラベルがホントに素敵な、ロックで飲みたい白麹仕込
ラベルの概要欄を読んでみると、「今期初めて使用した白麹が~」とあります。
なので、来年も使うかはわかりません。
少なくとも、去年の夏酒とはまったく違うものが今年です。
つまり何が言いたいかって、
“今年の酒は、今年のうちに”
『今ここ』にある日本酒を全力で楽しんでくださいね。
それでは、今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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