こんにちは、さるあみです。
2019年に彗星のごとく現れたチトセザカリシリーズに、新色が加わりました。
その名も『絹色』。
『桃色』にも『水色』にもない味わいをもった1本です。
シリーズとして見事に差別化できている今作は、いったいどんな味わいなのか。
さっそく本題に入っていきましょう。
- 『チトセザカリ』とは?
- 『チトセザカリ純米吟醸:絹色』の味は?
- 『チトセザカリ純米吟醸:絹色』のインスタグラムでの口コミは?
- 『チトセザカリ純米吟醸:絹色』の商品情報
- 『チトセザカリ』シリーズの感想はこちらから
- 『チトセザカリ純米吟醸:絹色』の感想・評価:まとめ
『チトセザカリ』とは?
先ほどチトセザカリのことを、『2019年に彗星のごとく現れたシリーズ』をお伝えしました。
チトセザカリとは、秋田県鹿角市にある千歳盛酒造が生んだ若きブランドです。
シックなデザインでありながらもどこかモダンで、かつ、色違いでの発売も話題となりました。
これまで、酒米、酵母、どちらかを前面に出すものは数多くあれど、『かけ合わせ』を前面に出すものは少なかったはずです。
どんな味わいになるのだろうという興味をひきました。
ですが、話題となった理由はそれだけではありません。
話題となったもうひとつの大きな理由。
それは、“利き酒の全国チャンプを杜氏として招き入れたところ”にあります。
優れた舌をもつ杜氏が、みずからが理想をする味をつくる。
そういった試みが期待を生み、そして、話題となりました。
「じゃあ、話題性がウリってこと?」
それは違います。
2019年の春前に発売された『桃色』『水色』は、1年経たずに完売。
あらたに仕込まれたものは販路を広げ、県内スーパーでも見かけるようになりました。
継続して売れているのは、話題性ゆえではありません。
味で評価されたからこそなんです。
『チトセザカリ純米吟醸:絹色』の味は?
2020年の新色『絹色』。
それだけ聞くとアパレル業界をイメージしますが、こちらはれっきとした日本酒です。
公式には“りんごやメロンのような吟醸香”とありますが、実際には感じたのは“ふんわりとした甘み”。
りんご、メロンのような華々しい香りではなく、奥底にほんのりと酸味を沈めた穏やかな香りです。
味わいもまたふんわり。
やさしい甘さが霧のドームのように広がります。
「霧のドーム?」
と、思われたかもしれません。
ですが、この表現をつかったのには理由があります。
なぜなら、甘さがすぐに消えてしまうからです。
消えるのが早い。明らかに早いです。
味わいの感想を抱くよりも早く消えていってしまいます。
スーッと儚く消えていく味わいは、まるでわたあめのよう。
わたあめとチョットだけ違うとすれば、苦味が残るところ。
苦味で終わる大人の味です。
『チトセザカリ純米吟醸:絹色』のインスタグラムでの口コミは?
なんだか私の感想もふわっとしていたので、ここからはインスタグラムでの感想を集めていきます。
- 香りはリンゴにメロン。思いのほかフルーティー
- 口当たりは滑らか、甘さは優しめで、余韻は短めで優しくキレる
- 綿菓子のあとの淡い甘さ
- 優しい気持ちになる
- 燗で甘い香りが立つ、辛さが和らぐ
- 温度を上げても酸と甘味のバランスは崩れない
- 口に入れたときは甘い口当たり、その後すーっとキレる
- 価格もお手ごろで食中酒向き
- ラベルがおしゃれ
『優しい』『甘い』というワードが目立ちますね。
気になったのは『燗』『温度を上げても』という部分でしょうか。
温度を上げても崩れない味わいとなると、季節を選ばずに飲めるのがうれしいですね。
夏は冷やで、冬は燗で。
季節の変わり目は常温、ぬる燗で楽しむのもおもしろいかもしれません。
『チトセザカリ純米吟醸:絹色』の商品情報
- 原料米:秋田酒こまち100%
- 原材料:米(秋田県産)・米こうじ(秋田県産米)
- 使用酵母:AKITA雪国酵母
- 精米歩合:55%
- アルコール度数:15%
- 日本酒度:+2
- 内容量:720ml
- 参考価格:1,540円(税込み)
『チトセザカリ』シリーズの感想はこちらから
チトセザカリの『桃色』『水色』『絹色』は、おなじシリーズなのにどうして味に差ができるのでしょうか。
それは、『桃色』『水色』を知ることでわかります。
ぜひ、読んでみてください。
『チトセザカリ純米吟醸:絹色』の感想・評価:まとめ
さて、最後に『チトセザカリ純米吟醸:絹色』の味わいをひとことでまとめておきましょう。
“すぐに消えてしまうふんわりとした甘み。残る苦味。大人の味”
開き直って二言すら超えてみました。
チトセザカリシリーズを飲んでみて感じるのは、素材の味を引き出そうとしているところです。
この酒米ならこういう味わいが期待できる。
この酵母ならこういう香りが期待できる。
ということは、かけ合わせたらこんな日本酒ができるんじゃないだろうか。
そんな挑戦を感じます。
まだ見ぬ味というよりは、「あのお酒、もっとこうだったらいいのに」「ああだったらいいのに」を現実にしたもの。
“杜氏の理想をつくろうとしている途中”といった印象を受けました。
理想のお酒をつくるための第1弾、第2弾。
これからどんな進化を遂げて、どんな理想の1本を生み出すのか。
気になっているのは私だけではないはずです。
あなたもぜひ、始まったばかりの千歳盛酒造の『今』を知って、『未来』への期待につなげていただければうれしいです。
それでは、今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。