こんにちは、さるあみです。
みなさんは、贈り物としての日本酒ってどんなものを想像しますか?
- とにかく高価なもの
- ギフト用として売られているもの
- 金箔入りのもの
このあたりを想像したんじゃないでしょうか。
実際、スーパーや酒販店でも、『ご贈答用として使ってください』とばかりに陳列されたコーナーがありますよね。
そのコーナーにあるものから、あとは好みで選ぶ。
「あの人、いっつも高清水ばかり飲んでたし、それのちょっと良いやつにしよう」
「辛口が好きって言ってたし、辛口のやつなんかないかな」
といったように、『ご贈答用のコーナー』+『相手の好み』というのが普通です。
けど、ひとつ忘れていませんか?
『贈答用コーナー』ではなく『定番品』から選ぶ理由。
いつも並んでいる商品が急に脚光を浴びるとき。ありますよね。
“〇〇賞”
そうです。
賞の受賞です。
その『箔』が、いつも並んでいる商品をより魅力的に映して、贈り物としての価値を生みます。
今回紹介したいのは、そういう日本酒。
15年も前から存在し、生まれた年に金賞を受賞。
そのままの格を保ったまま2019年……世界へと羽ばたいた秋田の日本酒。
千歳盛酒造『大吟醸 鏡田』。
知って得する、『これからの秋田』の日本酒です。
実は、このブログでも千歳盛酒造のお酒を2本紹介したことがあります。
そのときに私はこう述べました。
「ブログタイトルにもなっている“秋田の日本酒、はじめませんか”。そのはじめの2本にすべき日本酒ではないか」
それほどまでに質が良くて、さらに秋田らしい仕上がり。
気がつけば惚れ込んでいました。
この記事では、そんな千歳盛酒造の快挙にふれていきます。
タイトルにもある“秋田の日本酒から國酒へ”とはどういう意味なのか。
記事を読み終えることで、贈り物としての日本酒選びに迷うことがなくなります。
なぜなら、今年贈る日本酒が決まるから。
それでは、最後までゆっくりしていってくださいね。
最高賞であるプラチナ賞を受賞!千歳盛は、アジアで認められた日本酒に。
場所は中国。
審査員は、一般消費者1400名。
ブラインドで試飲して点数をつけ、好みの日本酒を選ぶコンテスト。
『SAKEーChina 日本清酒品評会』
その大吟醸の部において、千歳盛酒造の「大吟醸 鏡田」がプラチナ賞に輝きました。
同品評会は今年で2回目。
まだ若い品評会であり、40蔵108銘柄の出品となりました。
部門は5つに分かれていて、プラチナ賞に選ばれるのはそれぞれの部門から1本ずつとなります。
つまり、大吟醸の部において1本だけが得られる栄誉。
プラチナ賞とは、最高賞を意味するわけです。
そんな『大吟醸 鏡田』ですが、いったいどんなお酒なのでしょうか?
ここからは『大吟醸 鏡田』の歴史やスペックに触れていこうと思います。
『鏡田』とは田園地帯の名称。快挙は作付け初年度から始まっていた。
鹿角市にある美しき田園地帯『鏡田』。
平成16年、鹿角ではじめて『秋田酒こまち』を作付けした地帯が『鏡田』でした。
普通であれば、稲の出来栄えは試行錯誤の上に成りたつもの。
年月をかけて良質な酒米となっていくものです。
ですが、『鏡田』は違います。
初年度に収穫した酒米で仕込んだお酒が、まさかの全国金賞。
まさに快挙。
良質な水をうむ鹿角の地と、良質な土をもつ美田地帯『鏡田』が生んだ逸品。
郷土の誇りとも言える1本には、感謝をこめて『鏡田』という銘があてられました。
いわば偉業から始まった日本酒。
15年の月日が流れても、衰えることなく評価される。
それが『大吟醸 鏡田』なんです。
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価格:2,781円 |
千歳盛酒造『大吟醸 鏡田』の詳細スペック
原料米の『秋田酒こまち』は、いわずと知れた秋田を代表する酒米です。
生産量も、全国4位。
大粒で、高精白にも耐えられます。
秋田県酒造協同組合いわく、秋田酒こまちで造られたお酒は“香り高く、上品な甘みがあり、うまさと軽快な後味をもつ日本酒”になるそうです。
これは酒づくりの肝である、『酒母』『もろみ』の糖分の生成量が多いことによります。
さらに、たんぱく質が少なく、デンプンを消化しやすい特徴ももちます。
そのため雑味が生まれにくい。
味わいが上品。
というように、酒米として至れり尽くせりなのが『秋田酒こまち』なんです。
そんな秋田酒こまちを40%まで磨き上げたのが、この『大吟醸 鏡田』。
秋田を代表する日本酒から、日本を代表する國酒になりました。
社名を変えてまだ若い酒造です。
これまでの伝統と、これからの伝統。
そのどちらもを大切にしながら、千歳盛酒造は大陸を渡っていくのだと思います。
県内外から応援して盛り上げていきたいですね。
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まとめ:秋田の日本酒といえば?
最後にもう一度、ここまで内容をおさらいしておきましょう。
- 千歳盛酒造の『鏡田』が中国の日本酒コンテストでプラチナ賞を受賞
- 審査員は1400人の一般消費者
- 審査方法は、ブラインドでの試飲
- 鏡田とは、田園地帯の名称
- 秋田酒こまちをつかった上品な味わい
- 2019年に社名を変えての再出発
- これからの秋田の日本酒
という内容でしたね。
日本酒を純粋に楽しむのはいつだってお客さんであり、一般消費者です。
“1400人もの一般消費者に選ばれた”
その格を、どう受け止めるか。
品質を評価するコンテストではなく、ただ純粋に“消費者がうまいを決めるコンテスト”であること。
ここで評価されることは、これからとても重要になってくるはずです。
だって、買うのはいつだって消費者なのだから。
そして、贈り物としておすすめしたい理由は、再出発の若き蔵元であること。
もともとの社名である「かづの銘酒」を知っている方は多いかもしれませんが、「千歳盛酒造」と聞けば首をひねります。
ただ、日本酒好きからすれば、いま勢いのある蔵元という印象はあるはず。
私であれば、贈り物としてもらったお酒が『鏡田』だったらおもわず、
「すごいわかってる人だなぁ」
と感心してしまいます。
さらにおすすめな理由がもうひとつ。
これはここだけの話でお願いしたいのですが、『鏡田』って若干安いんです。
「贈り物だから高いものじゃないと!」
っていう先入観がありますが、ホントはリーズナブルなものに抑えたい。
それが普通です。
5000円もする『よくわからないけど贈答用コーナーにあるし……な日本酒』にするより、2500円の『スゴイお酒とわかっているリーズナブルな日本酒』にしたいじゃないですか。
高いお酒とうまい酒って別です。
だからこそ、おすすめしたい。
これからの秋田が誇る國酒。
いずれは手に入りづらくなるかもしれません。
品薄になる前にいかがでしょうか?
それでは今回はこの辺で。
少しでも日本酒選びの参考になってくれればうれしいです。
さるあみでした。
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