あきたさけ!

秋田に生まれて34年。秋田市のグルメやカフェ、そして地酒の魅力をお伝えします。

【阿櫻 純米大吟醸 無濾過原酒 百田】の感想・評価:まろやかからの圧倒的な個性!

『阿櫻 純米大吟醸 無濾過原酒 百田』の感想・評価

こんばんは、さるあみです。

 

秋田県酒米としては15年ぶりの新品種となる『百田』と『一穂積』ですが、いよいよ各酒造がトライアル商品を出してきましたね。

 

早かったのは、爛漫、鳥海山、両関、そして『阿櫻』。

 

その中から今回は、阿櫻酒造の『阿櫻 純米大吟醸 無濾過原酒 百田』をご紹介します。

 

お酒の味わいはもちろん、「そもそも百田って?」という疑問も解決していきますので、ぜひ最後まで楽しんでいってくださいね。

それでは、いってみましょう。

 

 

そもそも『百田』ってどんな酒米なの?

『百田』とは、『秋系酒718』を母、『美郷錦』を父にもつ酒米の新品種です。

人工交配がはじまったのは2010年で、そこから約10年の歳月をかけて品種登録へといたりました。

とはいえ、秋田で根強い酒米といえば『秋田酒こまち』ですよね。

『秋田酒こまち』もまた優秀な酒米であり、とくべつ新品種など不要な気もします。

 

ではなぜ、『百田』は生まれたのでしょうか。

 

その答えは、『山田錦』のなかにありました。

酒米の王様ともいわれる『山田錦』ですが、実は、気象等の影響により秋田県での栽培は不可能なんです。

ですので、秋田のお酒につかわれている『山田錦』はすべて県外産。

いわば、地元産ではない原料で地酒をつくっている状況にあります。

 

だからこそ求められました。

山田錦』に匹敵する県産の酒米が。

軽快で、かつ、ふくらみのある味わいの県産米を求めたんです。

その結果こそが、『百田』という新品種。

今までの秋田の酒米にはない特性をもった、まったく新しい品種が生まれました。

 

ちなみに、『百田』の父である『美郷錦』は、『山田錦』と『美山錦』を親にもつ酒米です。

もう訳がわかりませんよね(笑)

 

『阿櫻 純米大吟醸 無濾過原酒 百田』の味は?

『阿櫻 純米大吟醸 無濾過原酒 百田』の味わいをひとことで表すのはかなり難しいです。

ざっくり表すとすれば、

 

“まろやかさからの個性”

 

口にふくんで最初に感じるのは、味ではなく『まろやかさ』。

後から遅れて、しっかりとした酸味が顔を出します。

 

甘辛度は複雑で、辛いのではなく、甘くない。

実はむかし、『阿櫻 特別純米』の感想でも同じことを書いており、『百田』もまた阿櫻らしいお酒に仕上がっていると言えそうです。

 

とはいえ、この『百田』。

たぶん、めちゃめちゃ扱いにづらい酒米なのではないでしょうか。

ものすごく個性的。

消え味こそ阿櫻っぽいですが、味わいは荒々しくて酸味が重い!

無濾過、原酒であることも手伝って、なかなかパンチのある味わいに仕上がっています。

 

正直にいえば、好みではありません。

それなのに、なぜかグラスの進みが早い早い!

おなじく今年デビューの『一穂積』も買ったのですが、なぜか『百田』ばかりを飲んでしまいます。

 

たぶんですが、これは『魅了』です。

おいしいよりも、おもしろい。

圧倒的な個性は人を惹きつけます。

『百田』へのワクワクが、『一穂積』よりも先に感想を書かせています。

 

まとめると、

 

“最初はまろやかさだけを感じるけど、後から遅れて酸味が開く”

 

といった味わいでした。

 

『阿櫻 純米大吟醸 無濾過原酒 百田』の商品情報

 

さらに、『無濾過』で『原酒』。

それでいてアルコール度数は16度と、絶妙なラインをついています。

重くなりすぎず、かつ、米の味わいがアルコールに負けない。

そんな、『百田』を楽しむための1本です。

 

『阿櫻 純米大吟醸 無濾過原酒 百田』の感想・評価:まとめ

徐々に、顔を見せつつある『百田』と『一穂積』ですが、ここまでガッツリと楽しめるのは阿櫻が最初かもしれません。

各酒造とも、いってしまえばまだ試験醸造の段階。

酵母や水との相性など、さまざまな掛け合わせによって、これからようやく顔が見えてくるかと思います。

 

「この酵母でつくったらこうなった」

「水を変えたらこうなった」

 

まだ定かではないもののおもしろさが、『百田』にはあります。

まだぼんやりとした顔が、いつかハッキリと見えたとき。

いったいどんな評価を得るのか。

今から楽しみですね。

 

それでは今回はこのへんで。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

 

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