こんばんは、さるあみです。
あなたは『新政』を知ってますか?
秋田の地酒といえば、まず最初に挙げられるであろう日本酒ですよね。
造りに徹底したこだわりをもっていることでも有名です。
これらへの移行を10年とかからず終えてしまう、圧倒的な行動力と決断力。
そして、アイデアの豊富さ。
どれが欠けても今はなく、どれも欠けなかったからこそ今の『新政』があると言えます。
たとえば、
挙げればキリがないほど、他を圧倒するセンスです。
そしてそれは、味だけでなくラベルにもよく現れています。
もし酒販店で新政を見かけたら、『名前』と『ラベル』にも注目してください。
そこには、控えめにいっても高いセンスがあります。
そんな“奇抜”の一言では片づけられない作品の数々を、新政はこの10年間で発表し続けてきました。
が、しかしです。
そんな近代的なデザインが目をひく中で、ひときわ異彩を放つ作品が新政にはあるんです。
それが『新政グリーンラベル』。
“普通”のラベルの新政です。
- 新政グリーンラベルとは?
- 新政グリーンラベルの味は?
- 新政グリーンラベルの価格は?
- 新政グリーンラベルを買うにはどうしたらいい?
- NEXT5(新政・ゆきの美人・山本・一白水成・春霞)の中から他におすすめの商品は?
- 新政グリーンラベルの感想・評価:まとめ
新政グリーンラベルとは?
新政グリーンラベルとは、“秋田県内限定販売”の新政です。
いわゆる『新政の酒』として有名なものは、すべてが四合瓶のみの販売。
720mlの規格でしか造られていないんです。
ところが、この『新政グリーンラベル』は真逆をいきます。
『新政グリーンラベル』の販売は、1.8Lのみ。
さらに、『新政』のなかで唯一、スーパーマーケットにも卸しているお酒なんです。
ただし、頻度はかなり低いです。
入荷は数ヶ月に一度といったところで、まず見かけることはありません。
お店によっては入荷しても売場に出さないところもあるため、客側からすれば『入荷しているのかすらわからない』というのが現状です。
買うために必要なものは、『運』と『胆力』。
「新政グリーンラベルって入荷してますか?」
このひとことが言えるか否かで、出会える確率がグンと変わります。
なにせ「入荷していない」と言われてしまった場合、次は尋ねづらいですよね。
“何度も尋ねる胆力”がかなり重要になってきます。
元スーパーの酒担当者目線でいわせていただくと、『新政グリーンラベル』はウンザリする商品でした。
殺到する問い合わせの数々。
「ありますか?」
「いつ入荷しますか?」
「入荷したら連絡もらえますか?」
『新政グリーンラベル』には本当に振り回される日々でした。
なぜ、そこまでの需要があったのか。
それはなにも『希少価値』だけではなかったんです。
『味』×『価格』×『希少価値』
新政グリーンラベルには、“こんなお酒が1.8Lも飲めるありがたさ”があったんです。
新政グリーンラベルの味は?
新政グリーンラベルの味わいには尖るものがなく、高い次元で調和がとれています。
そのため、もはや水のように飲めてしまいます。
『No.6』や『ラピス』のようなガス感とフレッシュさは、たしかにありません。
『エクリュ』ほどの酸味もないので、やはり“調和がとれている”という言葉がよく似合います。
好みになってしまいますが、私は、いま挙げた3種類よりも『新政グリーンラベル』のほうが美味しいと感じました。
だからこそ、『1.8L』という点がひときわ輝くんです。
「こんなお酒が一升飲めるのか」
この感覚には、人にリピートさせるだけの力があります。
新政グリーンラベルの価格は?
「新政グリーンラベルとは『希少価値』だけで選ばれているわけではない」というお話を前述し、さらに『味』についてもお伝えしました。
『味』×『価格』×『希少価値』
残るは『価格』です。
もしかすると、これがいちばんあなたにとって響く項目かもしれません。
新政グリーンラベルの価格は、1850円(税抜き)です。
四合瓶の価格ではありません。
一升。
1.8Lの価格が、1850円(税抜き)なんです。
下手をすれば四合瓶のラピスがこのくらいの価格です。
No.6だってR-typeであれば正規の価格で1500~1600円ほど。
もし、『ラピス』よりも『No.6』よりも好みの味であるならば、『新政グリーンラベル』は破格も破格ですよね。
喉から肝臓がでるほど欲しくなるのもわかります。
新政グリーンラベルを買うにはどうしたらいい?
新政グリーンラベルを確実に買う方法は、まずありません。
可能性があるとすれば前述したとおり、『運』と『胆力』次第となってきます。
ただ、飲めるお店はあります。
『新政グリーンラベル』が飲める店として一例を申し上げると、
- 川反バル(大町)
- 我楽(中通)
上記のお店であれば定番メニューとして取り扱っていますので、品切れしていない限りは飲めるはずです。
NEXT5(新政・ゆきの美人・山本・一白水成・春霞)の中から他におすすめの商品は?
NEXT5とは、新政、ゆきの美人、山本、一白水成、春霞の5つの蔵からなるユニットです。
秋田ではどこも有名な蔵で、味の評判もすばらしいものばかり。
毎年、5つの蔵が協力して1つの日本酒をつくることでも業界をにぎわせています。
今回はそんなNEXT5のなかから2本、おすすめ商品をご紹介します。
山本合名『山本ピュアブラック』
山本友文氏が杜氏制をなくし、みずから酒づくりに打ち込んだ最初の1本です。
栗林酒造『春霞 純米酒』
通年で買える春霞といえば、まず挙げられるであろう『純米酒』です。
味わいは伸びやかで芯があります。
この芯にハマればあらゆる春霞に挑戦してみたくなりますよ。
新政グリーンラベルの感想・評価:まとめ
新政グリーンラベル以外のおすすめ商品をいくつか紹介したかったのですが、飲む機会がなくて紹介することができません。
『エクリュ』や『ラピス』『No.6 R-type』であれば紹介はできます。
ですが、それは“かろうじて飲めたもの”に過ぎません。
言ってしまえば、“それしか飲んだことがない”んです。
他の味を知らずにおすすめを語るわけにもいかないので、控えさせていただきますね。
新政グリーンラベルに話を戻すと、やはり『うまいものはうまい』です。
もはや価格と味のバランスが壊れていますよね。
他にうまい酒がたくさん並んでいたとしても、誘惑できるパワーがあります。
ですが、お酒は嗜好品。
好みがあります。
全員がうまいという酒はあっても、好みかどうかを決めるのはあなたです。
どうか、無理のない日本酒選びをしてくださいね。
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