こんばんは、さるあみです。
秋田の夏酒として毎年みかける『天の戸 ランドオブウォーター生』。
「今度来たら買おう」
「次きたときにまだあったら買おう」
なんて思っていませんか?
実は、『天の戸 ランドオブウォーター生』の発売時期は5月。
初夏のころなんです。
なので、真夏のころには売り切れている、なんてことも十分にあり得ます。
そこで、ここへいらしたあなたに質問です。
「もしかして、いま、あなたの目の前にランドオブウォーター生がありますか?」
酒屋さんやスーパーにいて迷っているのでしたら、間違いなく“買い”です。
あなたがこの記事を“8月下旬まで”に読んでいるのなら、ならさら“買い”です。
ちょっと私の感想を交えつつ、ランドオブウォーター生について見ていきましょう。
『天の戸 ランドオブウォーター生』ってこんな日本酒
『天の戸 ランドオブウォーター生』は、浅舞酒造の蔵内に湧きだす『琵琶沼寒泉』をイメージしてつくった1本です。
発売の時期は5月。
秋田ではまだ春の出口といったころに出る日本酒です。
『琵琶沼寒泉』とは、皆瀬川と成瀬川の地下を流れる水による湧水群のことをいいます。
伏流水の辿りつく沼の形が、琵琶に似ていることから名付けられました。
その水質は『軟水』で、まさに酒づくりには最適。
横手市の酒造を語る上では欠かせない湧水です。
さて、そんな軟水をイメージした1本。
どんな特徴があるのでしょうか。
もともと浅舞酒造は、“蔵から5キロ以内にある原料しか使わないこと”をモットーに酒造りをされている酒造です。
なので、原材料はすべて地元のものを使用しています。
そこはこだわり。蔵のポリシーなので、変わることはありません。
では、ランドオブウォーター生のポイントはどこにあるのか。
答えは、酵母にありました。
ランドオブウォーター生に使われているのは、
“きょうかい10号酵母”
酸を抑えて高い吟醸香を生むとされる、1977年生まれのちょっと古い酵母です。
さらに、酒米は『美山錦』を使用。
酒米のクイーンとも呼ばれる美しい味わいは、雪国の日本酒をより輝かせます。
『生酒』というみずみずしさ。
そして、上質な『酒米』。
これらが合わさることで、『天の戸 ランドオブウォーター生』が生まれました。
『天の戸 ランドオブウォーター生』を飲んでみて
これはもう、一言であらわせます。
“大人の湧水”
香りは、静かにツーンと酸がのぼります。
ツーンだと言葉が強すぎるので、すーん?
すーんと香ります。
はじめて使いました。
口当たりは、スッキリやわらか。
じわっとくる甘酸っぱさが、苦みと合わさってよく引き締まっています。
うまみは、さらさら。
口のなか全体でみれば水のようなのに、舌の上でのみ透明感がありません。
フルーティーではなく、華やかでもない。
なのに、夏を思わせる。
甘さで伸びず、ビターな余韻で締める味わいがたまりません。
夏向け。
まさに夏酒です。
最後まで重みがないので、なんとなく飲んでいるうちにグラスが空になっていました。
季節をあらわすお酒って、いいですね。
『天の戸 ランドオブウォーター生』の商品情報
まとめ:甘く垂れない大人の湧水。まさに夏向け!
というわけで今回は、浅舞酒造の『天の戸 ランドオブウォーター生』を紹介させていただきました。
いかがでしたか?
あなたが商品名で検索してきてくれたのであれば、きっとまだ間に合います。
まだ、市場には並んでいるはずです。
ひやおろしの頃になると、味わいのトレンドが変わってしまいます。
“スッキリさっぱり”ではなく、“ノリと熟成”が求められるようになるんです。
なので、その前に。
残暑がきびしいうちに、あなたもぜひ、最後の夏酒として楽しんでみてくださいね。
『天の戸 ランドオブウォーター生』は、秋田の夏にはかかせない1本ですよ。
それでは、今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
※日本酒選びに迷ったら読んでみてね