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【天の戸 精撰 純米酒】の感想・評価:燗でコスパが振り切れる!

天の戸 精撰 純米酒の感想・評価

こんにちは、さるあみです。

 

今までコスパの良い酒をいくつか紹介してきましたが、まさかこんな日本酒があるとは思いませんでした。

 

『天の戸 精撰 純米酒

 

その価格、なんと770円(税抜き)!

ちょっと意味がわからず、瓶を手に取りながら「パック酒かな?」と思ったほどです。

 

とはいえ、安いお酒は歓迎されますが、安すぎるお酒には不安がつきもの。

『天の戸 精撰 純米酒』は、いったいどんな日本酒だったのでしょうか。

実際に買って飲んでみたので、今回も書いていきたいと思います。

最後まで楽しんでいってくださいね。

 

 

『天の戸 精撰 純米酒』ってどんな日本酒?

『天の戸 精撰 純米酒』は、横手市の浅舞酒造がつくる日本酒です。

 

かつての『精撰』は、ただの『普通酒』。

添加物ありのいわゆる大衆酒であり、安く数を売るための1本でした。

ですが平成23年、浅舞酒造に変革の時がおとずれます。

それは、『全量純米への挑戦』。

すべての日本酒を米と水だけでつくることにより、『精撰』もまた『純米酒』へと姿を変えました。

 

ところが、変わらなかったものもあるんです。

それは『価格』。

1,000円を切るどころか、税抜き770円という破格にて販売されています。

 

改めていいます。

 

純米酒』が、『770円』です。

税込みでも800円台。

1.8Lでも1,600~1,700円台で買えてしまいます。

もはや、すべてのパック酒を過去にする1本と言いたくなりませんか?

 

さて、そんな『天の戸 精撰 純米酒』ですが、そのスペックはいかがなものか。

味の感想に入る前にすこしだけふれていきます。

 

ラベルは表貼りと肩貼りのみのシンプルなデザインで、字体も昔ながらの~といった雰囲気があります。

書いてある情報もやはりシンプル。

 

 

のみとなっています。

 

精米歩合は65%と、純米酒らしい純米酒です。

アルコール分は15度台と、ほんのちょっと、ほんのわずかに低め。

使用米は不明です。

日本酒度の記載はなく、通販サイトによって日本酒度が異なります。

醸造年度によって誤差があるので、+1~+3程度だと思ってください。

 

それでは、味の感想へと移っていきましょう。

 

『天の戸 精撰 純米酒』の味はどうだった?

ひとことで表すのならこうなります。

 

『770円にしては○○』という感想が、燗で吹き飛ぶ。

 

常温で飲んでみると、たしかにおいしいです。

中口でしっかりうまみがあって、かつ、酸味も外さない。

雑味はあるけども、それもまた悪くないと思えます。

ただ、これらすべての感想には、かならず『770円にしては』という言葉がついて回るんです。

 

(770円にしては)おいしい。

(770円にしては)うまみがある。

(770円だし)このくらいの雑味も悪くない。

 

というように、手放しで「もう、このお酒だけ飲んでればよくない?」とはなりません。

 

はじめて『獺祭 磨き三割九分』を飲んだときの感動も。

はじめて『あたごのまつ 純米吟醸 ささら』を飲んだときの感動も。

はじめて『鳳凰美田 劔』を飲んだときの感動も。

 

『天の戸 精撰 純米酒』にはありません。

 

ですが、燗にすると。

燗にすると訪れます。

人の心を動かす、あの感動が。

 

「マジでか……」と。

 

この価格でこうなってしまうのか、と心底驚きました。

 

急に生まれる心地よいバランス。

まろやかで、ちょっとコクを感じて、かつ重くない。

甘辛度のバランスもよくて、飲み進めるのが苦になりません。

しかも高コスパなので、飲みすぎても罪悪感が薄いッッ!

燗酒を飲みたければ、私はもうこの1本で十分かもしれません。

 

レンジでチンするだけとはいえ、燗ってやっぱりちょっと面倒です。

びいどろで燗はできないので器は変えなければならないし、数十秒とはいえ待つ時間があります。

おかわりするにもまた温めなければなりません。

徳利を用意しても、飲みきるころには冷めていたりと、なかなか思うようにはいかないんですよね。

燗酒用のお酒もありますが、それもなかなか敷居が高く感じてしまいます。

 

だからこそ、『天の戸 精撰 純米酒』はいい。

 

肩ひじ張らず楽しめる、安いからこそ感じられる気軽さがあります。

ぽんっと買って、ぽんっと熱燗。

そんな気軽さが、また買いたいと思わせるのかもしれませんね。

 

『天の戸 精撰 純米酒』の商品情報

 

受賞歴:全国燗酒コンテスト2012金賞

 

『天の戸』でほかにおすすめの日本酒は?

おなじ天の戸でも、味わいは千差万別。

ここでは、私にとって盲点だった1本。そして、燗でおいしい1本をご紹介します。

 

1、天の戸 醇辛

こいつは盲点。まさに灯台下暗し。

スーパーでも置いている、『天の戸』が誇る定番酒です。

やはり、ふれるべきところは高い日本酒度にあります。

+10。

醸造年度によって誤差はありますが、だいたい+9~+10といったところです。

 

冒頭で安さにふれるとき、私はこう言いました。

 

『安いと歓迎されるけど、安すぎると不安がつきもの』

 

これって辛さにもおなじことが言えますよね。

だから+10って怖いんです。

でも、ここでわざわざ紹介するということは……

 

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2、天の戸 純米吟醸 五風十雨

燗向けの日本酒として有名な五風十雨ですが、実は常温もうまいんです。

だから、飲み方に自由がある。

取り出してそのままグラスで飲んでもよし。

陶器にそそいで温めるもよし。

あなたに合った飲み方を楽しんでいただけるとうれしいです。

 

ただ、コクのある日本酒なので、季節選びにご注意です。

 

 

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『天の戸 精撰 純米酒』の感想・評価まとめ

ものすごく正直に私のふところ事情をお伝えすると、日本酒にかけられるお金ってわずかしかありません。

なぜなら、コロナ禍にあるからです。

日本酒にかけるお金は、充実のためのお金。

いわば、イキイキと生きるためのお金です。

ですが今は、ただ生きるために使わなければなりません。

 

でも、だからといって、私は諦めたくはありません。

こうして秋田の地酒を伝えることを、諦めたくはないんです。

だからこそ、『天の戸 精撰 純米酒』のコスパはありがたかった。

予算は減っても、『要はやりようなのだ』と教えてくれました。

 

そういった意味でも、『天の戸 精撰 純米酒』は特別なお酒となってくれそうです。

重いものを背負わせてしまったかな~、なんて。

いつかこのお酒に謝らないといけない日が来るかもしれませんね。

 

それでは、今回はこのへんで。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

 

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