あきたさけ!

秋田に生まれて34年。秋田市のグルメやカフェ、そして地酒の魅力をお伝えします。

【天の戸 純米吟醸 五風十雨】の感想・レビュー:常温、燗がおすすめ!コク深さに『ほっ』

天の戸 純米吟醸 五風十雨の感想・レビュー

こんばんは、さるあみです。

 

寒い日が続く冬の夜も、エアコンの効いた夏の夜も、熱燗ってホッとしますよね。

むかしは正直、自宅での熱燗って面倒なイメージがありました。

ですが、いまはレンジでチンするだけで簡単にできてしまいます。

もちろん、温度云々やムラなどを語れば、レンジ燗を否定する方もいるかもしれません。

それでも個人で楽しむならレンジ燗で十分だと思います。

 

その上でおすすめしたいのが今回の1本。

【天の戸 純米吟醸 五風十雨】です。

 

燗がおすすめの日本酒ですが、実は常温でもおいしくいただけます。

私もそうなのですが、レンジ燗すら面倒な日ってありますよね。

サッと開けて、スッと注いで、グイッと飲む。

それで済ませたい日って、誰にでもあるものです。

 

【天の戸 純米吟醸 五風十雨】は、そんなあなたと私にやさしく接してくれる1本。

ここからは味の感想や商品情報、どんなお酒なのかにも触れていきます。

ぜひ最後まで楽しんでいってくださいね。

 

 

『天の戸 純米吟醸 五風十雨』ってどんなお酒?

『天の戸 純米吟醸 五風十雨(以下 五風十雨)』は、横手市にある浅舞酒造がつくる『燗向けの日本酒』です。

 

浅舞酒造の代表銘柄は、『天の戸』、そして『夏田冬蔵』。

天の戸は食中酒として知られており、夏田冬蔵は米の違いを楽しませるブランドとして有名です。

『五風十雨』はというと、いちおう『天の戸』ブランドに属しています。

いちおうというのは、天の戸の定番酒とくらべると明らかに異彩を放っているからです。

 

浅舞酒造の公式サイトでは、自社商品を4つの味わいに分けています。

 

  • フルーティー
  • すっきり
  • ふくよか
  • コクがある

 

『五風十雨』は『ふくよか』に入っており、「ご贈答やじっくりと味わいたい方に最適」と書かれています。

一方、『天の戸』の定番酒はほとんどが『コクがある』に分類。

「晩酌はもちろん、様々なシーンにどうぞ」と書かれています。

 

おなじ『天の戸』でありながら分類のちがう『五風十雨』は、いったいどんなお酒なんでしょうか。

少しだけ数値に触れてみます。

 

『五風十雨』の精米歩合は50%。

そこだけみれば純米大吟醸を名乗れる逸品です。

そして、使っているお米は『美山錦』。

酒米としては『山田錦』『五百万石』に次ぐランクで、寒い地方でも育てやすいことから長野や秋田でも人気があります。

 

おおよその甘辛度をあらわす『日本酒度』は+4。

『やや辛口』と『大辛口』の間にある『普通の辛口』といえます。

酸度は1.4なので平均的な数字です。

 

「あれ? 特に特徴がない……?」

 

数値だけみると、よくある純米吟醸。あるいは、リーズナブルな純米大吟醸といった印象なんです。

ところがどっこい。

ところがどっこいですよ。

飲んでみてびっくりしました。

ちょっともう気持ちが抑えきれないので、味の感想へといってしまいましょう。

 

『天の戸 純米吟醸 五風十雨』の味はどうだった?

常温でひとくち目に感じたのは、

 

「これ絶対、数年寝かせてる!」

 

口にふくんだ瞬間は、ちょっとクセ。

黒糖のような深みがあるので、常温でもコクを感じます。

その上でやわらかく消えていくので、味わいには年月を感じる落ちつきがあるんです。

 

さらに、公式におすすめされている『燗』で飲むと、コクが増してうまみがたっぷり。

油分を錯覚するほどのまろやかさを感じます。

これが甘すぎず辛すぎず、うまいんだ~。

チーズのような奥深さが、ゆっくりと舌に沁みてきます。

これはもはやスープです。

 

商品の説明に『寝かせた年数』は書いていません。

ですが、これほどまでに安心する味わいとなると、やはり年月でしか生み出せないのではないかと思います。

それくらい、『燗』でカドのとれた味わいを堪能できるんです。

 

新酒、生酒にはない奥行き。

ぜひ、あなたにも楽しんでいただきたい1本でした。

 

『天の戸 純米吟醸 五風十雨』の商品情報

  • 原料米:美山錦100%
  • 精米歩合:50%
  • 仕込み水:蔵内湧水『琵琶沼寒泉』
  • 使用酵母:九号系
  • 日本酒度:+4
  • 酸度:1.4
  • アミノ酸度:1.2

 

※美山錦は『JA秋田ふるさと・平鹿町酒米研究会』のものを使用しています。

 

まとめ:燗もうまいが常温もうまい、コク深い味わい

『五風十雨』は、たまたま立ち寄った『酒の英雄』に1フェースで置かれていたことがきっかけで購入しました。

『天の戸 美稲』『天の戸 醇辛』のとなりにポツン。

手にとって『浅舞酒造』の文字がみえたときは、正直驚きました。

 

「これも天の戸なのか」

 

浅舞酒造の主力ブランドの陰に隠れていた、おもわぬ伏兵。

棚にある姿は静かで、味わいもまた静か。

にぎやかな席には似合わないかもしれません。

ですが、気の置けない相手との落ちつきある時間にはステキな1本です。

会話ではなく、時間を楽しむ。

そんなときは、ぜひこのお酒を思い出してください。

『五風十雨』は、そんな温かい時間をより温かくしてくれますから。

 

それでは、今回はこのへんで。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

 

あわせて読みたい

 

www.saruami-sake.work

 

 

www.saruami-sake.work

 

 

www.saruami-sake.work