こんばんは、さるあみです。
秋田といえば日本酒。
あなたもそう思ってはいませんか?
実は、秋田はクラフトジンも侮れないんです。
秋田のジンは、まさに地酒。
地の食材。いや、食材でないものすら使っているので、なかなかのパンチと個性にあふれています。
種類だけでいえば2つと、まだまだ発展途上ではあるかもしれません。
ですが、たった2つに込められた『秋田県』には計り知れないものがあります。
知って損はありません。
むしろ得。得だらけです。
ぜひ、最後まで読んで覚えて帰ってくださいね。
それでは、いってみましょう。
- 1、秋田杉ジン(秋田県醗酵工業)
- 2、岑(ぎん)AKITA CRAFT GIN NO.65(小玉醸造)
- クラフトジンだけじゃない。秋田はクラフトビールもおもしろい
- まとめ:クラフトジンはまだまだ発展途上。いま知っておくのがおもしろい!
1、秋田杉ジン(秋田県醗酵工業)
あなたも名前からすでにお気づきではないでしょうか。
もったいぶってもバレバレな1本。
名前に原材料が入っています。
そうです。
1本目は、秋田杉を使ったクラフトジンです。
「いや、秋田杉って食材ですらなくない?」
と思われたかもしれません。
正直、私は思いました。
「ま~たそうやって奇をてらって~」
と、本気で思ったものです。
が、今になって思えば、あのときの私に土下座をさせたい。
飲んでみておなじセリフが吐けるならいってみろ、と。
秋田杉ジンを生みだしたのは、『あいぼう』や『そふと新光』でおなじみの秋田県醗酵工業です。
オエノンという名前で憶えている方もいるかもしれません。
いずれにしても、『蒸留酒』というジャンルにおいてノウハウを抱えている酒造です。
なので秋田杉ジン、侮れません。
どのくらい侮れないかというと、まず『実績が強い』んです。
“東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2021において、日本のクラフトジンとしては初となる『最高金賞』を受賞”
もう一度抜粋していいます。
“日本のクラフトジンとして初の『最高金賞』”
まだお酒を飲めない10代ですら、『なんとなくスゴイことだ』とわかってしまうような実績ですよね。
日本酒党の筆者でも『快挙』なのだとうれしい気持ちになります。
とはいえ、『実績=うまい』ではないはず。
肝心なのは、味です。
おいしいか否か。
それも、普段はジントニックくらいしか飲まない私でもおいしいと感じるのかどうか、です。
答えは、香りからやってきました。
もうね、たまらない爽快感。
確かに杉です。秋田杉を感じます。
深呼吸したくなるような心地よさがあるんです。
森林浴などしたこともない癖に、本気で思います。
「ああ、森林浴してるみたい」
と。
ただ、ハッキリいって好みはわかれます。
それこそジンを日常的に飲んでいる人からすれば、ジンではないと思うかもしれません。
それほどに『杉』がいます。
しっかりと『秋田』が感じられるんです。
秋田杉ジンは、『地酒=日本酒』というイメージに一石を投じる爽快な1本です。
「500mlは多いな」
「ちょっと価格が……」
という方にはミニボトルもあります。
不安な方は、ぜひそちらからお試しください。
※レビュー記事も置いておきますね
2、岑(ぎん)AKITA CRAFT GIN NO.65(小玉醸造)
読み方が難しいほうのクラフトジン『岑(ぎん)』は、あの『太平山』の蔵元が届けます。
発売は、2022年。
80ある試作レシピのなかから選ばれし65番目のレシピこそが、この『岑(ぎん)』です。
こちらも、秋田杉ジンに負けず劣らずの『秋田入魂』。
原材料には『クロモジ』を。
割り水の一部には『シラカバの樹液』が使われています。
香りは秋田杉ジンとは対極に位置し、ジンとは思えない穏やかさです。
色味もウイスキーに近く、おおよそジンには見えません。
味わいもそう。
一般的なジンがもつ柑橘感は抑えられており、余韻には『野生』を感じます。
どこか物足りないようでいて、しっかりと個性はある。
静かながらも秘めたものを感じる1本です。
ソーダ割りにすることで『シラカバの樹液』由来と思われる甘みが押しあがってくるので、そこはもう好みの世界。
あなたも静かなる野生を感じてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、『岑(ぎん)』の販売は500本限定となっています。
そのため、あなたがこの記事を読んでいる頃にはもう存在していないかもしれません。
見かけたらラッキーだと思って、興味に従ってみてくださいね。
クラフトジンだけじゃない。秋田はクラフトビールもおもしろい
ここまで秋田のクラフトジンを紹介してきました。
が、しかしです。
クラフトとつく酒ならビールが先。一日の長があります。
『あきたさけ!』では、定番品を苦みの少ない順番でまとめていますので、ぜひ選択肢に入れてみてください。
まとめ:クラフトジンはまだまだ発展途上。いま知っておくのがおもしろい!
2つのクラフトジン。
「どちらがオススメか」と問われると、謝罪しなければなりません。
ハッキリと差をつけてしまうからです。
私がおすすめするのは、
『秋田杉ジン』
香りはもちろん、味も刺さりました。
ぶっ刺さりました。
そして何より、“わかりやすい”んです。
原材料に『秋田杉』。
このワードひとつで秋田が見えます。
どこに行ってきたのか。
どこのお土産なのか。
どこのクラフトジンなのかが一目瞭然です。
対して『岑(ぎん)』の原材料は、クロモジとシラカバ。
たぶん、全国の人がワードだけ聞いても、秋田県は浮かばないのではないでしょうか。
逆に、秋田に住む人にとっては地元に根づいた木々です。
温かみが感じられるのではないかと思います。
なので、『岑(ぎん)』は地元密着。
『秋田杉ジン』は、視野を全国に。
そんな印象を受けました。
ではでは、“うまさへの衝撃”と“これからへの期待”をこめて。
あなたも秋田のクラフトジンを、お飲み逃しなく!
うまくまとまらないので今回はこのへんで。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
普段は秋田の日本酒をレビューしていますので、合わせて参考にしていただけるとうれしいです。
それでは!